ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「……俺は、もう誰も殺されるのを見たくないし、死なないで欲しいよ。できるかどうかなんて分かんないけど、俺だって少しは兄さんを守りたいよ。……少しはっ、頼られたい」
身体は震え、声は弱々しさを醸していた。
それでも、俺は確かにそう言い切った。
養うことくらい……してみせる。
きっとそれは、弟の俺の義務なのだから。
ブーブー。
直後、ナニカの音が鳴った。
「まずい!暁斗の病室からナースコールだ!!妖斗、これで金払ってろ!!」
俺に2000円を突き出し、空にぃは大急ぎで医者を呼んで兄さんの所へ向かった。
金を払って空にぃの後を追うと、
兄さんはついさっき病室で食べたお粥を
嘔吐していた。
心臓が抉られたみたいな嫌な感覚が俺を襲った。
……やっぱり、無理してたんだ。