ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
クラッ。
「暁斗!!」
「兄さんっ!!」
兄さんは吐いた直後、眠るようにベットに倒れた。
「……大丈夫だ、これは疲労で気を失っただけだ。
ただ、一応CT検査はさせておく。
妖斗、恐らく暁斗は起きるとしても明日だ。
――今日はもう帰れ」
空にぃは俺にそう静かに告げた。
俺には、頷くことすらできなかった。
間もなくして、兄さんは担架でCT検査の部屋まで運ばれた。
俺には、兄さんがいなくなった1015号室の病室で、立ち尽くすことしか出来なかった……。