ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
しかし、朔は俺の胸を押し、身体を離れさせた。
「………やめろ。
……俺は白龍には入んねぇよ。正直、怖いんだ。同い年くらいのヤツらが沢山いるとこなんて、俺はゴメンだわ」
「……白龍の奴らはお前に小中で暴力振るってた奴らとは違うだろ!」
「それ、人間不信こじらせてるお前に言われたくねーよ。俺もそんな感じだから人の事言えねぇけど……少なくとも、お前よりはマシだし」
「……っ!」
俺は思わず言葉に詰まった。
オイ、また俺は失うのか?
言い返せばいいのに、なんて言い返すべきか全然わからなかった。