ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
ブーブーブー。
入学式が終わって翔太さんや優姫さんと写真を撮っていたら、妖斗から電話がかかってきた。
《光輝さんっ、暁……っ、暁にぃが……っ》
携帯から聞こえてくる声は震えていて、
妖斗が泣いているのだと思った。
「暁斗がどうした?」
《おっ、おき、……起きた》
妖斗はすごく小さな声で、しかし、確かにそう言った。
「妖斗、面会終わりの夜7時に迎えにいく。それまで好きにしろ」
《え……》
戸惑った声を走った妖斗に、俺は笑って応じた。
「話したいことが沢山あるんだろ?」
《……うんっ、ありがとう》
そこで、通話は途切れた。