ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
親友。
「……なぁ、俺本当に入んの?」
9時ごろ、ご飯を食べ終わった俺と朔は光にぃ達の家に着いた。
「……今更何言ってんの」
「いや、さっきの咄嗟に言っちゃっただけっていうか……」
朔は不安そうな顔をして言った。
「……大丈夫だよ、どうせ全部思い通りになるから」
そう言い、俺は家のインターホンを押した。
すぐに光にぃの手によって、ドアが開いた。
「妖斗!!……おかえり」
目が合うとすぐに、光にぃは俺を抱きしめてきた。
「……うん。心配かけてごめん」
小さな声で俺は言った。
「ああ、いいよ。
えっと、お前は確か翼咲の友達の……朔乃?」
続けて、光にぃは俺の後ろにいた朔に声をかけた。
「……こんばんは、柊朔乃っす」
朔は小さな声で言った。
「ああ、妖斗送ってくれてありがとな。
……なぁ、その髪ちょっと世話焼いていいか?」
突如、光にぃは朔に笑いかけて、そんなことを言った。