ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
……俺だって好きだ。
ずっと好きだった。
小2の頃に転校してきた俺に、
『ねぇ八尾、……私が校内案内してあげよっか?』
1番最初に声を掛けてくれたのが聖里奈だった。
親の顔の記憶も忘れ、無愛想に成り果てていた男に、
聖里奈は易々と声をかけてくれたんだ。
一目惚れだった。
話してるうちに、どこか大人びた中身も好きになった。
それからずっとずっと好きだった。
……それでも、好きになったらいけないって、そばにいたらいけないって、いつか離れなきゃいけないって、そう思って生きてきたっていうのに、お前は……っ。
なんで、こんな簡単に見抜かれるんだろうな。