ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「「「俺達、総長のこと何も知らなくて、それどころか知ろうともせず、本当にすみませんでした!!卒業なんてしなくていいです!せめて専門卒業まで、副総長とここにいて下さい!!」」」
下っ端達が、声を揃えて叫んだ。
「………お前ら、何言ってんの?」
俺には、ただ戸惑うことしか出来なかった。
「……悪い。余計なお世話かと思ったんだけど、俺ここにいる奴ら全員に光輝のDVの話しちまった。
光輝、ずっと見栄ばっか張ってっからさ……どうしたら本音言うのかなあって思ったら、お前聖里奈だけには弱いじゃん?
……だから、聖里奈だったら本音聞き出せるかと思って」
翼咲は泣き腫らした目をした俺を見て、困ったように笑った。