ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
『ねぇ妖斗、女に押し倒されるなんて、弱ってる証拠じゃない?』
――ガリッ。
『痛っ!』
頭に、何ヶ月か前の映像がよぎった。
間違いない。
……俺に、シンナーを吸わせた人だ。
「オエッ!!」
視界が歪み、俺は夜ご飯を吐いた。
ジリリリリ!と頭の中で警報が鳴ってるみたいに、頭痛が押し寄せてきた。
クラッ。
「「「妖斗っ!!!」」」
俺は、一緒に来た3人の叫び声を聞くのを最後に、目の前にいた光にぃの身体に、倒れ込んだ。