ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~








「……初めまして、次楽暁斗だ。みんな、俺の弟の世話をしてくれて、ありがとう」



車椅子を反転させて、俺は白龍達に声をかけた。




「いや………そんなのいいですよ」





アッシュグレーの髪をした男が俺に笑いかけた。





「敬語は……やめてくれ。歳は上だけど、……10年寝たきりだったからな」




「……じゃあ、兄さん。八尾光輝だ。
お礼を言うのは俺の方だ、暁斗兄さん。


俺はずっと家族が欲しくてしょうがなかった。……妖斗みたいなかわいい弟ができて、感謝してるんだ」





光輝はそう言い、笑った。




兄さん……?




「……兄さん、ここにいるのみーんな俺の家族で、友達だよ。俺の家族なら、兄さんの家族でもあるでしょ?」




妖斗が病衣を着た俺の服の裾を引っ張り、笑った。





「……そっか」




今ここにいるのが、俺の新しい家族か……。





「俺は伊瀬翼咲!
妖斗も兄さんも、早く退院しろよ?



そしたら、光輝と俺と妖斗と兄さんの4人で暮らすんだ!賑やかで楽しくなりそうだな!!」




赤髪をした男が俺に笑いかけた。




……4人で暮らす。



光輝と、翼咲と、妖斗と俺の4人で?






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