ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
溢れ出す涙は、とどまることを知らなかった。
嗚呼。
…………本当に、兄の威厳も有能さも俺にはありはしない。
でも、別にそれでいのかもしれない。
俺は……ここで生きていいんだ。
きっと、大丈夫。
この世界は、びっくりするくらいに暖かい。
何せ、愛する弟が選んだ世界なのだから……。
「「「兄さん!!……俺達、何年かかろうとも、待ってるから」」」
妖斗と翼咲と光輝が声を揃えて、俺に笑いかけた。
「……ああ、早く退院しないとな」
俺はそれに、心の底から笑って頷いた。