もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
その後、可笑しくなって笑い合った後、藍はカレーを二人分器によそった。
『藍、食べてなかったの?』
「うん。
だって、二人で食べる方が美味しいかなって…それに頑張ってる拓叶にも悪いから」
『ったく。
ますます、惚れ直すんだけど…』
「何言ってんだか…」
そうクスッと笑う藍。
初めはツンツンした性格っぽいなーって、思ってたけど今はだいぶ柔らかくなったな。
わいわいはしゃぐタイプでもないし、まだまだ遠慮しがちなところもあるけど。
ゆっくり、もっと距離を縮めような?
そっと藍との距離を縮める…───
『藍…』
「ん?」
『好き』
名前を呼ばれて顔を上げた藍の前髪をかきあげて、額にキスを落とした。
すると見る見る頬を赤く染める藍がまた、可愛くて仕方ない。
『可愛い…』
「…なっ//////」
『頬、赤く染めたりして…
もしかして誘ってる?』
可愛すぎて、ちょっと苛めたくなる…
「も、もう!!
ほら、早く先にご飯だって!」
『“先に”ってことは食後のお楽しみか』
「…っもう!」
『ははっ』
藍が好き過ぎて、やばい。
藍の心の傷、埋めてやっから…
俺から離れるなよ…────
─拓叶 side end─