もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開




その後、可笑しくなって笑い合った後、藍はカレーを二人分器によそった。



『藍、食べてなかったの?』


「うん。
だって、二人で食べる方が美味しいかなって…それに頑張ってる拓叶にも悪いから」


『ったく。
ますます、惚れ直すんだけど…』


「何言ってんだか…」



そうクスッと笑う藍。


初めはツンツンした性格っぽいなーって、思ってたけど今はだいぶ柔らかくなったな。


わいわいはしゃぐタイプでもないし、まだまだ遠慮しがちなところもあるけど。


ゆっくり、もっと距離を縮めような?


そっと藍との距離を縮める…───



『藍…』


「ん?」


『好き』



名前を呼ばれて顔を上げた藍の前髪をかきあげて、額にキスを落とした。


すると見る見る頬を赤く染める藍がまた、可愛くて仕方ない。



『可愛い…』


「…なっ//////」


『頬、赤く染めたりして…
もしかして誘ってる?』



可愛すぎて、ちょっと苛めたくなる…



「も、もう!!
ほら、早く先にご飯だって!」


『“先に”ってことは食後のお楽しみか』


「…っもう!」


『ははっ』



藍が好き過ぎて、やばい。


藍の心の傷、埋めてやっから…


俺から離れるなよ…────





─拓叶 side end─





< 107 / 276 >

この作品をシェア

pagetop