もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



食べ終わったあとは、作ってくれたからという理由で拓叶が洗い物をしてくれた。


先にお風呂に入っていたあたしは、先に歯磨きをして拓叶がお風呂を上がるのを待つ。


時刻は午前0時を過ぎた。


本来なら拓叶は、23時にバイトを終えて疲れて帰宅してから、晩御飯を自分で作り、それを一人で食べ、お風呂に入って寝る。


全て、自分でやりくりするって考えもしなかったけど想像以上に大変だ。


せめて、バイトが休みの日ぐらいは拓叶の負担をちょっとでも減らせるようにしたい。


あたしもバイトを始めれば、もちろん時間のすれ違いも自然と起きてしまうだろう。


だけど、その分一緒に居られる時間を大切にしていきたいと思う。



『藍?』


「あ、おかえりって、上着なよ!?」



拓叶の上半身が顕で思わず目を瞑る。



『ただいま。
いいだろ別に?
って、何考えてたんだ?』


「いや、えっと……
拓叶と一緒に居られる時間を大切にしていきたいなって」



そう言うと拓叶は、嬉しそうに目を細めて笑った。



『俺も、シャワー浴びながら同じこと考えてた』


「ははっ、あ、座って?
あたしが髪乾かしてあげるから」




同じこと考えてた って、すごく幸せなことだな。





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