もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
でも、伊織は『悔いはない!寧ろまだ、殴り足りないぐらい』って、笑って言った。
伊織は自宅謹慎中はずっと、あたしと居てくれて、たくさん迷惑をかけた。
耳に残る龍也くんの声…
一時は、人に触れられることさえ恐くて…伊織の手を振り払ってしまったことすらある。
龍也くんの声が幻聴で聴こえる度に、息苦しくなり、吐いてしまったりした。
毎日のように悪夢を見たり、夜一人になると急に苦しくなった。
両親はあたしに無関心だから、この状況に気付いてもらえず、「なに、学校サボってるの!」って怒られて…たくさん叩かれた。
腫れる頬に伊織は気付いて、伊織の両親があたしをしばらく家に泊めてくれたりもした。
その二週間後に家に戻っても、状況は何一つ変わることはなかった。
強いて言うなら、親は服で隠れる場所を痛みつけた…
これ以上、伊織に迷惑かけないようにするために決して今でも続くこの事は言わずにいる。