もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
『藍、どうかした?』
一歩先を歩いていた伊織が足を止めて振り向いた。
「…ほんと、いつもありがとう…って思って。」
すると頬をかいて照れ隠しをする伊織がなんだか可愛く見えて…
高二になって後輩に頼られて、先輩からはもう、時期キャプテンって言われてて、しっかりしてるイメージが強い伊織。
だけど、本当はプレッシャーに弱くて…
試合前にはすぐお腹を壊してしまうぐらい。
でも、笑顔は誰よりも一番輝いてる。
『て、照れるじゃんか…』
「耳まで赤くなってる」
そうクスクス笑うと、伊織は両耳を触ってほんのり頬を赤く染めた。
7月上旬の夏の夕焼け空は格別だ。
目の前に広がる夕焼け空のように、ほんのり赤く染まった伊織の頬にそっと手を伸ばす。