もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
拓叶の弱音…─────
唯一、友達で心を開いたのが漣くんだったということだよね。
『自分が嫌い、憎い、消えてしまいたい…って、毎日のように言ってたよ。
一種のうつ病…ってやつ。』
「っ…──────」
その瞬間、言葉にできなかった。
『中学の頃は酷かったよ。
街に歩けば、煙草が目に入るだろ?
煙草を見ただけで全身が震えてしまいには、息が上がって吐いたりしてたよ。』
「煙草の焼き跡…」
『あっただろ?拓叶の背中に…
それに、今でも睡眠薬飲んでるだろ?』
「睡眠薬?」
『あぁ。
あいつ、それがないとなかなか眠れないんだよ…。』
薬…そんなの部屋にあった?
もしかして、あたしに心配かけないためにどこかに隠してるの…?
知らなかった…──────
想像以上に、拓叶はずっとずっと苦しんでた。
自分のことを話すと、離れてしまうと恐れて話せずにいるんだろう。
拓叶の過去はあれだけじゃなかった…
もっと、ちゃんと聞いてあげていれば…