もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
しかも女の子に手、引っ張られて教室出ていったくせに。
黒板の前に立って、黒板消しクリーナーを手に板書を消していく…
「一緒にいた女の子は?」
『なに、俺のこと気になった?』
「なっ…たまたま。
たまたま見ただけよ」
『嘘付けないクセに』
クスクス笑うと、内山くんはあたしの隣に立って、一緒に文字を消し始めた…
「ちょっと、なんで?」
『ん?なーんとなく』
不意に爽やかイケメンに戻ったり…いや違う。
これは何かある…
意地悪気な表情だ。
とっとと消して帰ろう…
背伸びをして上の文字を消そうとした瞬間、パッと上の文字が消えていく…
…なんで。
ほっといてよ!
嫌われ者のあたしなんて。