もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
拓叶があたしにキスをすると、悲しそうに目を細めた…
え…───?
『不安にさせんなよ…』
「拓叶?」
『お前は、俺だけを見とけよ…』
その切なくて、悲しげな瞳に心を奪われる…
「ごめん…」
そう言葉を零すと、拓叶はあたしを抱きしめてくるっと回って上と下が逆転した。
あたしが拓叶の上に覆い被さって…
そのまま優しく抱きしめられた。
『わり。
ちょっと、意地悪し過ぎたかも。』
「もう…ばか。」
『ははっ、で?もう大丈夫か?』
耳元で優しく言われて、その言葉に安心する。
「うん。大丈夫。
拓叶が来てくれて良かった。」
『ったく。
すげー心配した。
だけど、心配かけてかけられてが付き合いだろ?』
拓叶…
「うん。ありがと」
心配かけてかけられて…か。
うん。
確かにそうだね。
拓叶が好き。
他の誰かなんて…もうない。