もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
ゆっくり黒板から手を離し、真剣な眼差しであたしを見る内山くん。
「なん…で」
『ボタン閉めるとき、ちょっと見えたから』
「…」
そう。
親にされたアザを見て、遊び相手のほとんどの男があたしを恐がって離れていく。
『家に帰りたくない。ってか』
「あんたには関係ないでしょ!」
『お前、虐待されてね?』
「っ…」
なんで、ピンポイントに突いてくるの?
知ったような…口ぶり。
しかも断定的な言い方。
『家に帰りたくないから、仕方なく教室に残ってた。
そこで目を付けられた一人の男に遊ばれた…違うか?』
「違…」
『その反応、合ってんだろ?』
この場から逃げたくて、後ろへ一歩下がると黒板にぶつかって、足がガクガク震えた…
それと同時に冷や汗が止まらない…
『ちょっ、杉崎!!』
その瞬間、意識がなくなった…