もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開




機嫌が悪のは、顔を洗うまで。


目にかかる前髪をかきあげて、ピンで止める拓叶の姿は、なんかいつもより少しカッコよくて…



『ははっ、なぁ今日はどうする?』


「外は暑いし嫌だ」



外に出ないって自分でさっき決めたし…



『まぁ、確かに。肌焼けるし』


「は!?
男が気にする!?!?」


『逆に気にしちゃ悪いの?』



うぅ…悪くわないけど。


なんか…負けた気分。



「いや…」


『ははっ、藍は日傘差すタイプじゃないもんな』


「ムッ…だって持ちたくないし。
差しても日に焼けるじゃん」


『お前らしい意見だな』



やれやれと拓叶はお皿を2枚取り出して、トースターから食パンを1枚乗せてあたしに渡した。



「ありがと…」






< 180 / 276 >

この作品をシェア

pagetop