もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
機嫌が悪のは、顔を洗うまで。
目にかかる前髪をかきあげて、ピンで止める拓叶の姿は、なんかいつもより少しカッコよくて…
『ははっ、なぁ今日はどうする?』
「外は暑いし嫌だ」
外に出ないって自分でさっき決めたし…
『まぁ、確かに。肌焼けるし』
「は!?
男が気にする!?!?」
『逆に気にしちゃ悪いの?』
うぅ…悪くわないけど。
なんか…負けた気分。
「いや…」
『ははっ、藍は日傘差すタイプじゃないもんな』
「ムッ…だって持ちたくないし。
差しても日に焼けるじゃん」
『お前らしい意見だな』
やれやれと拓叶はお皿を2枚取り出して、トースターから食パンを1枚乗せてあたしに渡した。
「ありがと…」