もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
そして、しばらくしたあと…
《ヒュ─────────……ドーン》
と、大きな音を立てて真っ暗の空に色鮮やかな大きな大輪の花が咲いた。
隣の拓叶の裾を引っ張ると、拓叶は微笑んで左手であたしの腰に手を回した。
ち、近い………
花火に集中できる気がしないんだけど。
隣の二人は似た性格からか、もうはしゃぎまくっている…。
その様子を見てクスッと笑ってまた、花火に目を向ける。
好きな人とこんなに近くで花火を見るのって…すごく特別な気持ちになるんだね。
これからもたくさん、二人で色んなものを見たい。
拓叶は傍に居たいと、何度も思わせてくれる存在。
『綺麗だな…』
「…うん。」
また、来年も来ようね?
毎年、隣で見ようよ…花火。