もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
そこからはもう見れなくて拓叶に背を向ける。
一人で選んだ誕生日プレゼント…
中身は…
『財布…』
濃い青色をしたシンプルな長財布を選んだ。
彼氏への誕生日プレゼントの定番としてもポップに書かれていて、もうこれしかない!と踏み込んだ。
何よりも、その長財布を見た瞬間に拓叶が頭に思い浮かんだからだ。
「…うん。
いっぱい悩んだんだけど…
財布が…いいかなって。」
すると拓叶の息が首筋に触れた…
そして肩に顔を置かれてぐっと引き寄せられる…
『ありがと…
すげー、嬉しい』
「喜んでもらえて嬉しい」
好きな人へのプレゼント…
一生懸命に選んだ物を、しっかり受け取って貰えたことがものすごく嬉しい。