もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開




《カチャッ…》




「あ、拓叶…って、ちょ…」



肩にタオルをかけて、上半身裸で拓叶はベッドの上に居たあたしに抱きついてきた。


腕の中でぎゅっとされる…



『今日はありがとな…』



耳元でそう言われて、心臓が飛び跳ねそうになる…


サプライズというサプライズも出来てないのに…


風船で部屋をいっぱいにしたかった…


まさかお祭りと被るのは予想外だったから、仕方なく風船を断念してしまった。



「来年はもっと、ちゃんと祝うから」


『いや、今日だけで充分だって』


「ダメ。
毎年、祝うのが誕生日でしょう?」


『ははっ、じゃぁ来年も楽しみにしてっから』



来年はケーキを手作りしたり…

部屋を飾り付けしたり…

メッセージカードとか

アルバム作ったり…


やってみたいことがたくさんある。




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