もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
>>始まった文化祭。
そして、あっという間に学祭当日を迎えた。
クラスのみんなのおかげで、スムーズに準備が進み無事、かき氷を販売できるようになった。
『藍?』
「…嬉しくて。」
『え?』
ブルーハワイ、イチゴ、レモン、メロン…
カラフルなかき氷シロップをみつめる。
嫌いだった文化祭。
私には関係ない。そう思っていた去年までの自分が嘘みたいに頑張ってみんなと協力して…
『ははっ、泣くなよ?』
「な、泣かないよ!」
『ほら…』
拓叶は笑って私にそっと手を出した。
その手に触れると、ぎゅっと繋がれて温かい手の体温が伝わる…
『当番、午後だからそれまで回ろ?』
「うん」
『ってな訳で、川たん俺と回ろうぜ!』
「え〜…」
『な!まさかの却下!?』
「ふふっ、冗談だよ!回ろ!」
隣で初々しい二人の会話を聞いて、拓叶と二人でクスクス笑ってしまう。
『な、何二人とも笑ってんだよ!』
『いや、別に?』
「漣くん、頑張って!」
『ちょ…んぁぁ、もう、川たん行こ!!』
「え、ちょっと、漣くん、手!!」
なんて可愛い姿なんだろうか…