もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
きっと、あたし達はみんなが思う普通の家庭のこ 子供だったら、出会えなかったのかもしれない。
いや、出会えたとしても、分かり合うことは難しかったかもしれない。
似たような環境で育ったからこそ…
似たような傷跡があるからこそ
心の傷があるからこそ
分かり合えたのかもしれない。
『藍…』
「ん?」
『愛してる…』
「…えっ//////」
『藍は?』
拓叶があたしの額に触れる…
そして、唇を指先でなぞられていく…
「愛して…る。」
『ダメ。もう1回』
「も、もう!
だから愛…っあ…」
もう1回言おうとした時に、拓叶はあたしの唇を奪って、ゆっくり離すと意地悪そうに…どこか満足気に笑った。
「それ、反…そ…っん…」
入り込む舌がまた、あたしの言葉を遮る。
「っはぁ…ちょっと!」
『頬、赤くなってる』
「なっ!それは拓叶が…」
『俺が…何?』
「…んぁぁぁぁーもう!!!!
言わない!!」
ぷいっと顔を逸らすと、拓叶は声を出して笑った。