もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開

目を細めて目に涙を浮かべて笑うその姿…


ずっと、あたしが見たかった顔。



『ははっ、お前可愛すぎ！』


「…その顔、ずっと見たかった」


『へ？』



キョトンとあたしをみつめる拓叶。



「嬉しい…拓叶が笑ってる…！」


『…ほんと、心配かけたな』



頭を優しくポンポンと、撫でて笑顔を見せてくれた拓叶。



「うぅん。
これからもその笑顔がいっぱい見れるように、あたし…頑張るから」


『ははっ、そんなことしなくて大丈夫だって』


「だって…」


『藍はただ、俺の傍に居てくれるだけでいいから。
ただ、幸せそうに笑ってくれれば…俺は笑えるから』


「うぅ…」


『ばっ、バカ！
何、また涙目になってんだよ！！』



拓叶が笑ってる…


好きな人、大好きな人、愛してる人が笑ってるだけで…こんなにも幸せに思えるなんて。


お母さん…あたし、幸せだよ？

なんとか拓叶に支えながら、幸せに生きてます。

だから、お母さんも…幸せになってね。


それに、拓叶のお母さん…

あなたが拓叶にしたことは、決して許せないけど、拓叶はあなたを責めたりはしてません。

本当に心優しい、あたしの自慢の彼氏です。

拓叶と共に、これからを…今を生きます。


あたし達は決して、親が居ない可哀想な子じゃない。

ものすごく、幸せなの。