もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



『…美味しい』


「ほんと?」


『藍、料理のレパートリーどんどん増えてるもんな』


「西山さんのおかげでね!
元はと言えば…拓叶のおかげだけど」


『ははっ、来年も藍の手料理がいっぱい食べたい』


「一生懸命…が、頑張ります…」



《さぁて、後、5分ですよ!!
年越しそばを食べている方は急いでー!!》


テレビのアナウンサーの声に、急いで年越しそばを食べていく。



『急いで喉、詰まらすなよな?』


「なっ、拓叶も急いでよ?」


『味わって食べたいのに?』


「それは嬉しいんだけど、来年の拓叶の健康が…」


『ははっ、藍って占いとか本気で信じるタイプだろ?
食べ切れなかったくらいで、健康運が下がるとか俺は信じないけどなー?』


「そ、そりゃ…そう…だけど。」


『ほら、ゆっくり食べようぜ?
って、もうすぐでカウントダウン始まるけど』


「わ!」



慌ててお箸を置いて時計とにらめっこ。


今年が…終わる…






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