もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
私の前で素でいるなら、もっと内山くんのことを教えてよ。
もっと、もっと、知りたくなった。
他人と深く関わることを避けていたけど…
なんで、こうも内山くんが気になるんだろう。
「手、大丈夫?」
『自分でやったから…平気。
でもまぁ、ちょっと痛い…』
「どっちよ」
クスッと笑って見せると、内山くんがあたしの頭をわしゃわしゃと撫でた。
『そう、もっと笑えよ?
楽しい時に笑う。面白い時に笑う。
これ、当たり前だろ』
「じゃぁ、内山くんも笑ってよ」
クラスの中心にいるように、キラキラ笑ってよ。
『…杉崎がちゃんと心から笑ったら考える』
「なにそれ」
『俺はクラスにお前の居場所を作るつもりだけど?』
居場所…────
自分の机と椅子だけがあたしの唯一誰も邪魔されない場所。
そこから連れ出すってこと?