もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



そのまま下まで下って、気が付くとあたしの知らない場所に入っていた。



「ねぇ、どこ行くの?」


『お前、帰りたくないって顔してたから…』


「…」


『今日はやってるから、別に一人ぐらい増えても変わんねーし』


「何の話?」


『行っただろ?黙って着いてこいって』


「むっ…」



目の前を知らない場所が通り過ぎていく…


でも、それが不思議とちょっと楽しくて。


家に帰る時は、下り坂を右に曲がってひたすら見慣れた場所を繰り返す毎日なのに、左に曲がるともう全然知らなくて…


わくわくが止まらなくて…


自然とニヤニヤしてしまう。




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