もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



あたしと同じ、様々な事情…



「あ、えっと…」



なんて、言ったらいいんだろ?


友達!?でも…ないし…クラスメイト?



『この人は、俺の大事な人だよ』


『わっ、それ知ってるぞ!
彼女って言うんだろ?』


『お、よく知ってんじゃん!
そう、俺の彼女の藍』



「ちょっ、」



あたしが何か言いかけると、内山くんは『いいから』って小さく言った。


か、彼女なんて、そんな嘘…



「じゃぁ、あーちゃん!!」



そう言って小さな女の子があたしの手を握る…



「あーちゃん!?」


「あいってお名前でしょ?
だからあーちゃん!!」


『はは、あーちゃんと仲良くしてやってな』


「え、内山くん!?」



助けを求めても、内山くんはクスクス笑うままで…



『なんで、あーちゃんはたぁーくんのこと上の名前で呼ぶの?』


「なっ…」


『はは、照れんなって藍』


「ななっ」


『いつも拓叶のクセに』



はぁー!?!?


し、下の名前って……


しかも男子を下の名前でって……


ハードル高すぎる……


伊織は幼馴染だから言えてるけど。



『ほら、早く』



耳元で小声で言われて、顔が熱くなる…



「た…たく…と」


『わぁー、あーちゃん顔赤い!』


「ほんとだー!!
たぁーくんのこと好きなんだね!」


「なっ///////」


『じゃ、ちょっと藍のこと言ってくるから』



そう言って、奥でご飯の下準備をしているおばさん達のところに行ってしまった。


内山くんのやつー!!!!


なんて、ことを………





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