もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



内山くんのことが好きな女の子がこれを知ったらどうなるのか…なんて、そんなことをどうでもいい。



『あ、あったあった』



自分の机の中からスマホを取り出した。


こんな真面目な印象な彼が、まさか授業中にスマホを触っていたとは…


やっぱり、人は見た目で判断できない。



『さっきの事、別に言いふらさないから。』


「そりゃどーも」


『じゃ、また明日』



そう言ってドアを閉めて教室を出ていった内山くん。


一人になった教室…



不意に頭の中に過ぎる、龍也くんの声…

冷や汗が出て…



「はぁ…はぁ…」



息がしずらくなって苦しい…


未だに消えてくれない声があたしを苦しめる。


経った一年で、忘れられる分けないよね。


本気で恋…してたんだから。






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