もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
あたしさえいなきゃ、誰にも迷惑なんてかからないのに。
『これからどうすんだよ?』
「知らない!!
わかんないよ…わかんないよそんなこと!!」
強く言葉をぶつけて、伊織の家を飛び出してしまった。
朝、突然告げられた親の勝手な考え。
もう…何もかもわかんないよ。
ねぇ、どうしたらいいの?
あれだけ求めていた自由なのに。
叩かれなくて済むのに…
自分で何もかも自由に出来るのに。
どうしてこんなにも…
上手く言葉にできないこの感情。
もっと、普通の家庭に生まれたかった。
毎日、温かいご飯が食べられて
お母さんと買い物に行ってご飯を作ったり
家族で休日に遠くへ出かけたり
「今日学校でね!」って、話したかった
もっと、話を聞いてほしかった
笑い溢れる食卓の時間が欲しかった。