もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
>>手の温もり。
パッと目が覚めると、拓叶の膝で寝ていて…
『痛…寝違えたか』
「拓叶」
どうやら拓叶は上半身を起こしたまま寝ていたみたいだった。
あたし、あのまま寝ちゃったんだ…
だから体勢変えられなかったんだよね…
「ごめん…」
『うぅん、藍がちゃんと寝れたならいい』
身体を起こして、互いにみつめ合う…
すると照れくさそうに笑った拓叶につられて小さく笑ってしまう。
『おはよう』
「おはよう」
なんか…変な感じ。
「夜はありがとね」
『まっ、気にすんな』
そう爽やかに笑うと、あたしの頭をくしゃくしゃ触った。
もちろん、ボサボサになるわけで…
だけど…
「ははっ、ありがとう」
『なんか、藍の笑顔落ち着く。』
「へ?」
『こっち』
拓叶は足を広げて手招きをした。
そこに座れってこと?
誘われた通りに座ると、後ろから拓叶が持たれてきて、大きな手があたしの手を簡単に包み込んだ。
『今日、土曜日だし…もうちょっとベッドに居たい。』
「うん」
『お前のこと、離したくない。』
「………ん??」
『俺、お前のことずっと前から好きなんだけど。』
…───────
はい??