もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
朝、目が覚める時に人の温もりを感じるって幸せな事なんだね。
『で?
サラッと俺の告白流してんじゃねーよ?』
「あ…」
『あ…じゃねーよ』
…どうしよう。
でも、まだあたしには早い。
互いに知らないことも多い。
それを知っていくんだって言うことは分かるんだけど、なんか違う。
「まだ…時間が欲しい」
『まぁ、藍ならそう言うかなって思ったよ』
拓叶の方を恐る恐る見ると、何も気にしていないように笑っていた。
わがまま…ごめんね。
でも、付き合ってしまったらきっとクラスのみんなが、拓叶のことを見る目が変わる気がする。
あたしと付き合わない方がいいかもしれない。
この答えは、拓叶の為…
『さて、起きるか…』
「ごめんね」
『ばーか!
気にすんなって』
ねぇ、拓叶
あたし、幸せになれると思う?
なってもいいと思う?
自分では…ダメな気がするんだ。
完全に、龍也くんの記憶が落ち着くまでは…