もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
二人で洗面所で洗顔と歯磨きをして、服を着替えて朝食の支度をした。
久しぶりの朝ごはん…
フレンチトーストのいい匂いが漂う。
出来上がったフレンチトーストをお皿に乗せて、コップにお茶を注いでテーブルに並べる。
『「いただきます」』
手を合わせて合掌し、一口かじってみると口の中に卵と砂糖の程よい甘さが広がった。
「美味しい」
『それはよかった。』
「朝ごはん、いつも抜くから。」
『昼もあんま食べてねーじゃん?』
「うん。だから基本、夜ご飯のインスタントが主な主食かな」
すると拓叶はため息を付いた。
『決めた。
ちゃんと、三食食わせてやる。』
「へ?」
『ちゃんと食べて、栄養つけて、程よく筋肉付けとかねーと夏バテすっぞ』
「うぅ」
ご最もの意見…
『ま、料理のレパートリーはけっこうある方だからさ』
「どこで学んだの?」
『バイト』
「バイトか…私も探さなきゃね。
食費代とか諸々、ちゃんと出すから」
『ゆっくりでいいよ?
勝手に住ませてるの、俺だから』
少しでも、拓叶に借りを返さなきゃ。
助けてもらってばっかりじゃダメだから。
でも、あたしに何ができる?