もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
その後は、一階の食品コーナーで夕飯の買い物を済まし、また暑い日差しの中を歩いた。
重いものは半分こしたかったのに、拓叶は軽々と持っちゃって…
代わりに軽い物を少し持つだけのあたし…
重い荷物を持っても尚、繋がれたままの手…
「なんか…同居ってすごい」
『確かに』
クスッと笑う拓叶
一緒のベッドで「おはよう」から始まって、二人で顔を洗って、歯を磨いて、同じものを食べたり
ずっと、一緒なのか…
だけどこれから、あたしもバイトを始めれば時間のすれ違いが出てくるのかな…。
『重くない?』
「うぅん!全然、寧ろ拓叶が心配」
『これぐらい持てるっつーの』
「もう…」
2リットルのペットボトルも入ってるのに。
こういうところが、女の子から人気なんだろう。
でも、他の女の子はどれだけ拓叶のことを知っているかな?
絡むことはないだろうと、知ろうともしなかった拓叶のこと。
それが打って変わって、気になって…知りたくて…