もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
ー伊織 sideー
藍が俺を押し退けて出て行った教室…
目の前の女子が俺をギロっとみつめる。
「高松くんだって、心のどこかではあの子が鬱陶しいって思ってんじゃないの!?」
『は?』
「そうよ!
いつまであの子と絡む気?
色んな男と遊びまくってるくせに」
は…待てよ
なんで俺がいけない雰囲気になってんの?
藍と絡んで何が悪いんだよ?
「おかげに、拓叶くんまで奪ってさ!
遊びに使うなんて酷い!!」
『…は?どういうこと?』
突きつけられたスマホには、藍と内山が仲良く手を繋いで歩いている写真が目に入った。
誰がどう見ても、それはカップル同然で…
藍が内山と?
そんなのあるわけないだろ?
大体、二人の共通点なんてないはずなのに。
こればかりは何も言い返せなくて…
『っ…!!』
唇を強く噛み締めて、何処に行ったのかさえわからない藍を探した。
なんで…なんでこんなことになってんだよ!