もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



─────────藍…?


見つけた先は、通り過ぎようとした校舎裏だった。


しゃがみ込んで、泣いている声が聴こえた…



『藍!!』


「っ…来ないで!!」



その声にビクッと藍に向かう足を止めた。


なんで…



『あれには何か理由があるんだろ?』


「…ないってば!」


『一瞬、言葉に詰まったな?
お前が嘘付けないことぐらいわかんだよ!』



何年、一緒に居るって思ってんだよ…

ずっと、お前の隣に居たのは俺だぞ?

…俺の気持ちも知らないで。



「もう…ほっといてよ!!
あたしと居たら、伊織の居場所も奪っちゃう」



立ち上がった藍は、俺を力強い目で見ると、だんだん声が弱々しくなった。



『だとしても、俺はお前と一緒に居たい!』


「…何言って」


『俺は…お前が』



お前には、言ってもわかんないだろ…!!



俺は壁に藍を押し付けて、手を力強く抑えて、無理やり唇を奪った…────





─伊織 side endー





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