もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
校舎を走り回っていると、窓の外から慌ただしく走る高松の姿が目に入った。
その姿を追いかけて、藍を見つけた頃にはもう遅く…
藍は高松に唇を何度も何度も奪われていて…
一瞬にして壁に身を隠してしまった…
は?
ちょっと待てよ…
意味わかんねぇ…
なんで藍が?
『藍…?おい、藍!?』
すると聞こえてきた高松の声。
壁から出ると、藍が倒れていて────
『藍!!』
いても立ってもいられなくなって、藍の元へ駆けつけた。
『内山…』
『お前、よくも俺の藍に…!!』
側に居た高松を睨む…
『は?
なんで藍がお前のものになってんだよ!!』
『んなこと、どうでもいいんだよ!
藍は俺が連れて行く…』
高松を押し退けて、藍を抱いて立ち上がる…──
何、勝手にキスされてんだよ…
『なっ、なんでお前が急に藍のこと…』
『…好きな女を、誰にも奪われたくねーからだよ』
『は?』
『俺以外…触れさせねぇ』
そんな汚い手で藍に触んなよ…
藍の唇を奪うなよ…