もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



いつまで、この恐怖と付き合わなければいけないのかな。

普通の生活がしたい…

ただ、それだけなのに。



「大丈夫…」


『全然、大丈夫そうに見えねーけど?』


「…」


『それに、俺以外に簡単に唇奪われてんじゃねーよ』



そう言われて、戸惑っていると優しく唇を奪われてしまった。


ほんのに熱くなる頬…


ゆっくり唇を離されてお互いに見つめ合うと、また優しく何度もキスをされる…───


なんで、拓叶なら怖くないの?


伊織の時はすごく怖くなって震えたのに…


もっと…もっと…って、身体が求めて。



「…っあ」


『…んっ』



二人の吐息が混ざり合い、息が上がる…


ゆっくり唇を離される瞬間が堪らない…



『藍、エロすぎ』


「な…それは拓叶が」


『俺がなに?』



意地悪そうに笑って、頬に当てられた親指があたしの口の中に入ってきて…歯にあたる。


言わせないでよ…



『ほら…なに?』


「キシュ、しゅるから…」


『その表情…堪んねぇ…』



指が離れると、もうふらふらになった…



『他の男には指一本、触れさせねぇ』


「え?」


『…だからさ、俺に捧げろよ。
お前の全部』




そう言って手の甲にキスを落とされた…






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