イケない☆時間
☆あたしの神様☆
「……ゆ、……繭!!!」
「は、はいぃい!!!!」
あたしはいきなり耳に入ってきた言葉に驚いてしまった。
「もう、放課後だよ?」
「へ……?」
「秋埼春斗(シュウサキハルト)の写真集。買いに行くんでしょ?」
ぬぉぉぉぉぉお!!!!!
そうでした、そうでした、そうでした!!!!!!
「千里(チサト)!!!!早く準備して!!!!!」
「あたしはしてるわよ。繭でしょ、準備しなくちゃいけないのは」
「うわぁーん!!!!なんで起こしてくれなかったのよぉ!!!!!」
「十回ぐらい叩いたり叫んだりしても起きない繭が悪い!!!!」
そんなぁ……。
ぐすん…
と、涙目になりながらも素早くバックに筆箱やらなんやら詰め込んで、
親友の千里を連れて教室を出た。