イケない☆時間




「ハァ!!?馬鹿な事言ってないで、そこどいて!!!」



秋埼の言葉に少し動揺しながらあたしは、秋埼の胸板をバシバシ叩いた。



「あんた、色気ねぇのな」


「へ?」



「俺、今のあんたにはペットだけど
一応、男だかんな?」




秋埼の人差し指があたしの唇をなぞり、


秋埼の顔が近づいてくる。


あたしは、わけ分からず目をつむった。



キスされるって思ったから。



でも、待っていて秋埼はキスをくれなくて、
目を開けようとした瞬間。


ペロッと



秋埼の舌があたしの唇を舐める。




あたしは、もどかしくなりながら、心の片隅で激しいキスを待っていた。



「何、待ってんだよ」



「へ?」



「お前、俺とのキス待ってんだろ?」




至近距離で、秋埼はあたしの顔を見つめてニヤリッと笑う。



「そんなにして欲しいならしてやるよ」



そう言って秋埼はあたしの顎をクィッと持ち上げて、


「全部奪っちまうくらい、激しく」



激しいキスをあたしと交わした。
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