イケない☆時間




「そういえば、里村さん。なんか人気俳優の……誰かの大ファンだったよね?」


「秋埼春斗でしょ?」



「ちょっとぉ!!!なんで千里があたしが答えるとこを答えるのよぉ!!!!!」



「いぃじゃない。分かりきった事なんだし」



「片岡さんは里村さんの事よく分かっているんだね」


「こういうのを腐れ縁って言うのよねぇ」



「千里ひっど〜い!!!!」




あたしが千里の背中をポカポカ叩くと、マッサージになって気持ちいいわぁ〜と千里はあたしを馬鹿にした。




「話し戻すけど、その秋埼春斗が昨日昼のドラマの撮影中に逃げ出したんだって」



――――――ギクッ



「うっそ!!!マジで!!?よかったじゃない繭。道端で秋埼春斗に会えるチャンス到来じゃない」



イャ、会うも何もあたしん家にいるし………。



あたしは、アイドルが逃げ出したぐらいじゃあまり騒がない千里に心の中でツッコミを入れた。



「あれ…?あまり嬉しい情報じゃなかった……かな?」



「へ!?イャ!!!!あまりの驚きに声が出ないぃ〜!!!!!!みたいな……」



なんか、千里からの視線が


痛いっす………。
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