愛され姫はぶりっ子ちゃん!?
振り返りと気持ち
皇輝の倉庫で事件解決の打ち上げが始まっていた。
黒澤「いやー、赤姫だとは想像してなかったぜ」
「まぁ、演技が得意だからね」
木部「…ぶりっ子とかね」
「ちょっと木部、凄いねとか言ってよね!ぶりっ子はかなり演技には自信があるんだから」
西倉「それはそうと、学園中に柚香さんが赤姫だとバレてしまいましたけど、どうするのですか?」
あー、それね。
「バレちゃったのはもうしょうがないから、何とかする。何とか適当に」
まぁ、何とかなるでしょ。
黒澤「うっわ」
何その反応は。
一之瀬「柚香には感謝してもしきれない。俺達はかなり救われた」
「それはね、こっちのセリフ。あなた達に関わってなかったら、きっと島崎を殺してたと思う。前まではそんな気持ちで探してたからね。だから、だいぶ心が救われたの」
一之瀬「そうなのか。役に立ててよかった」
そう、きっと皇輝に出会わなければ私は…。
黒澤「石田さんにも感謝だな!めちゃくちゃつよかったし!」
木部「確かに!島崎の仲間をスパーーーンって!!」
スパーーーンとは?
とりあえず、一瞬だったってことだよね。
「それはそうよ、私のSPだもの。私の方が強いけどね」
山本「そうするとさ、牙龍の時って…」
皇輝「「あ!」」
「あー、あの時ね。拉致られたのは本当。だけど、最初に総長の七宮を倒しちゃってから、その後下っ端倒して、言う事聞かせて話合わせてもらったの」
皇輝「「あ〜」」
あ〜って何よ。
黒澤「通りで、牙龍達はお前を見て青ざめてたのか」
皇輝「「…確かに」」
「え!?そうだったの?」
全然知らなかった。