愛され姫はぶりっ子ちゃん!?
何なのあいつらは!
なんで私が皇輝のお姫様にならないといけないわけ!?
私はイライラしながら教室に向かった。
特に一之瀬!!
総長だからって偉そうに!!!
バンッ!!!
シーーーーーーーーン…
や、やってしまったーー。
イライラしてたせいか、教室のドアを思いっきり開けてしまった。
「あっ!皆ごめぇ~ん!今テンション高くてぇ、つい~!!」
イライラの方だけどね。
クラス「も~柚香ちゃん!びっくりした~」
クラス「誰かが怒って入ってきたのかと思った!」
クラス「そういう時もあるよね!」
はぁ…。
クラス「あ!それよりさ、皇輝の人達とは大丈夫だった?」
クラス「ちょっと強引だったよね」
クラス「だからみんな心配してたんだよ」
な、なんていい人達なの…。
「うん!大丈夫だったよ~!」
ピンポンパンポーン
放送?
一之瀬「皇輝総長の一之瀬だ。今まで皇輝の姫は山本未来だったが、今日で皇輝の姫は…1年小沼柚香になった。柚香に手出しする者は許さない。以上だ」
ブチッ
え?は?ちょっと!!何言っちゃってんの!!!
クラス「「「…」」」
「えっ、ちょっと待ってぇ~!これ誤解だよぉ??私ぃ姫になんてなってないからねぇ~!」
クラス「え、でも皇輝の総長が放送してたし」
クラス「すごいよ!柚香ちゃん!」
は?
クラス「流石だね!」
何が?
クラス「凄い!皇輝の人達に認められるなんて!」
やめてよ!
話が進んで…
黒澤「よかったなー凄いなー」
木部「流石柚香ちゃん!」
ボソッ「なっ!なに混ざってんのよ!」
黒澤に関しては棒読みだし。
てか、他にやりたい子とかいるだろ!
黒澤「まっ、そういう事だ。諦めろ」
木部「健人の言うことは絶対だからね〜」
「………」
これはもう、諦めるしかないのか…………。
クラス「柚香ちゃん!意気込み言って!」
クラス「私も聞きたい!!」
意気込みって…。
あー、この性格やめとけば良かった…。
「柚香ぁ~!皇輝のお姫様を責任もって努めさせていただいまぁ~す!応援よろしくぅ~!!」
クラス「「「お~!」」」
木部・黒澤「「ぐふっふふ」」
笑いやがったな。
バチーン!!
思いっきりぶっ叩いてやった。
黒澤「いって!!なっなんで俺だけ!!」
「ボソッ…馬鹿な方を叩くに決まってるでしょ」
木部に罪はない。
木部「…痛そう」
黒澤「この暴力女!!」
ふんっ!