愛され姫はぶりっ子ちゃん!?
一之瀬side
正直、柚香の水着姿にはやられた。
白い肌にさらに白い水着とか反則だろ。
恥ずかしそうに頬を赤くして。
せっかくの海だが、柚香はパラソルの下にずっといる。
はしゃいだり、賑やかなのは好きではないんだな。
「ん?」
よく見ると、柚香は寝ていた。
あれじゃあ、危ないな。
「俺、少し休む」
黒澤「おぉ!」
木部「おっけ〜!」
山本「こら!!怜斗とよそ見するな!!!ボールいった!!」
黒澤「うるせ!わかってる!!」
西倉「やれやれ。健人、柚香さんの傍にいてあげてください」
「あぁ」
さすが葉だ。分かってるな。
俺は柚香がいる方に向かった。
パラソルの下で寝ている柚香はとても気持ちよさそうだ。
起こさないようにしないとな。
柚香。俺はあの日、屋上で会えたことを良かったと思っている。
あの日、会わなかったらお前の事探せなかった。
関わる術がなかったのもあるし、まず俺が気づかなかっただろう。
俺は約束した。お前を探して守るってな。
そして、そっと柚香の頭を撫でた。
一之瀬end