愛され姫はぶりっ子ちゃん!?
バレた本性
ひたすら担がれてる私。
「あのぉ~、どこまで行くのぉ~?
あとぉ、怖いから下ろしてよぉ~!」
西倉「今から行くのは屋上です。
小沼さんが逃げないように、怜斗が担いでいんです」
「私は逃げないよぉ~?それに私重いからさぁ~」
黒澤「別に重くない。健人が逃げ出す恐れがあるから、担いどけとの事だ」
ちっ、お見通しってことかよ。
木部「健人はこんな子のことどうして気に入ったんだろ」
「えっ!…どういうことぉ~?」
やばい、普通に驚くとこだった。
黒澤「それは、俺達が知りたい」
あなた結構喋るのね。無口キャラじゃなかったの?
木部「だよね~」
木部は腹黒い。
西倉「屋上に着きましたね。おそらく、健人はもういるはずです」
木部「健人ー、連れてきたよ~」
あー、私はどうなってしまうのだろうか。
一之瀬「怜斗、そいつを下ろせ」
黒澤「あぁ」
黒澤は私を下ろした。
てっきり、乱雑に下ろされるかと思ったがゆっくり下ろしてくれた。
「き、昨日ぶりですねぇ~?」
一之瀬「……」
いや、なんか喋れや!
お前が私を呼んだんだろうが。
木部「ねぇー、健人。どうしてこんな子呼んだの?」
一之瀬「昨日、こいつが掃除だと言って屋上にいた」
「だからあれはぁ~、先生に頼まれて~掃除しただけですよぉ~?」
黒澤「なるほどな。屋上にいたことは本当はだったんだな」
木部「へ~」
西倉「それでですか」
え、いや、意味わかんないんですけど。
一之瀬「普通だったら、いくら頼まれたと言っても屋上に行こうとする者はいない。それが、お前は来た」
え、だからなんですか?
「…」
西倉「つまりですね、普通だったら来ない所に、普通に来た。それも、皇輝のたまり場。今まで、来たものはいなかったので、健人はそれであなたを気に入ったわけです」
それだけで気に入るか!?
「気にいったってどういうことですかぁ~?私ぃ、喜んでもいいってことぉ~?」
あー、やべーなまじで。
まさかの、皇輝の総長に気に入られちゃったパターンですかー。
いや、まずなんで屋上に行っただけで気に入っちゃうの!?
一之瀬「それに、俺の殺気をくらっても何ともなかった」
西倉・黒澤・木部「「「は?(え?)」」」
あ、たしかにあの時、出てたな。
「えぇ~?殺気ぃ??何ですかぁ~それぇ~?」
黒澤「健人わかった、こいつはアホなだけだ」
おい、
一之瀬「そして、そいつの性格が演技臭い」
なっ!!!
こいつ!!!!
木部「そう~?ただのぶりっ子にしか見えないんだけど~」
黒澤「そうだ、the女って感じしかしない」
おい黒澤、女をなんだと思ってんだ。