愛され姫はぶりっ子ちゃん!?
「なっ!!」
こいつ。ふざけすぎ。
でもこいつ、本気だ。
あいつの目がそう訴えてくる。
??「そんな、身構えないでよ。今日は確認だけだって。殺す時は皇輝も一緒だからね」
「そんなふざけた考え許さない。
だったらその計画、私が潰す」
??「はっ、何言ってるの?女の分際で。
お兄ちゃんと同様で、頭悪いのか。
まぁ、どおせ殺すから関係ないか」
こいつ、絶対許さない。
今のところ、私が赤姫だって事気づいてないらしいね。
一之瀬「……か!」
はっ!健人が来る!
「おや、お仲間がくるね。じゃあ僕はこの辺で」
「っ!まて!!」
声には反応できたが、
健人の叫び声の方に夢中になっていた私は、お兄ちゃんを殺したや奴がいつの間にかいなくなっていた事に直ぐには気づけなかった。
でも、かなり情報は収穫した。
一之瀬「柚香!大丈夫か!?
追いかけた奴は!?」
「ごめん。心配かけちゃったね。
お兄ちゃんを殺したやつは逃げちゃった」
一之瀬「そうか。柚香が無事ならそれでいい」
「ありがとう」
もう、気が抜けない。
相手は相当の癖者。
私が赤姫なのは知らないらしいけど、そのうちバレるかも。
相手を油断させる為には、
一時的に赤姫封印だな。
そして、皇輝を私が絶対に守る。
「健人!」
一之瀬「ん?」
「絶対に守るからね!」
一之瀬「???。
ふっ、それは俺の台詞だ」
健人の言葉に、
私はいつにも見せないほどの笑顔を健人に向けた。
一之瀬「…!/////」