絶対命令アプリ
「……なに?」


聞きながらも嫌な予感が胸を叩いた。


言い知れぬ不快感が教室中にうごめいているように思える。


「これ、見て」


震える手で差し出された美奈のスマホ。


その画面を見てあたしは絶句してしまった。


《このアプリの邪魔をする者》


そう書かれた動画が再生されているのだ。


動画の中には職員室へと入って行くあたしの姿が映し出されている。


「なにこれ!?」


あたしは画面に食い入るようにそれを見つめた。
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