絶対命令アプリ
「……わかった、ゲームをする」


あたしがそう言うと、紗菜がニヤリと口角を上げて笑った。


「そうこなきゃ」


余裕の表情の紗菜にあたしは違和感を抱いた。


ゲームはフェアに戻ったはずだ。


なのにこの余裕はなんだろう。


あたしは妙な予感があり、教室内を見回した。


クラスメートたちがあたしと紗菜に注目している。


みんな、紗菜と同じように嫌らしい笑みを浮かべて見ている。
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