絶対命令アプリ
颯樹の言葉にあたしは頭痛を覚えた。


こんなゲームでこれだけ本気になっていることが信じられなかった。


しかし、颯樹は真剣だった。


「このゲームに勝ち続ければ絶対に成功する」


そう断言している。


いくら沢山の奴隷がいたって、たった1日でその関係は解消されてしまうのだ。


そんなの意味がない。


そもそも奴隷なんて必要ないし……。


そこまで考えた時、ある考えが浮かんで来てあたしは小さく息を飲んだ。


「どうした?」


颯樹が聞いてくるが、あたしは左右に首を振った。
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